さこ街浪漫

GO ON A HIGHWAY

国連UNHCR協会からの電話

少し前のことである。

「シリア難民への対応資金が全く足りていないため、寄付金額の増額を検討して欲しい」といった内容であった。初めてのことで驚いた。検討します、と回答して、そのまま忘れていたことに気が付いた。

 

 

 

 

 

高校の同級生の影響もあって、十代後半から中東問題に関心を持ち始めた。

ただ、それは漠然としたものであって本気で勉強したことはない。現場へ行って行動する覚悟も度胸も無い。今日働かなければ明日ホームレスになる今日の日本で、自分の生活を放棄して誰かのために働くなんてできない。たいして知りもしないくせに憤りだけは人並みに持っていた。

そんな気持ちを紛らわせるためなのかどうかはわからないが募金を始めて既に何年か経過した。わざわざ口に出して言うことではないし、隠している方がカッコいいと以前は心のどこかで思っていたのかもしれないが、少し考え方が変わってきたので書いてみることにした。(追記: ただ、書いてみるとやっぱりなんか気持ち悪い感じがするのと、伝えたい感じにならなかったので、このエントリーはそのうち消すかもしれない)

僕が寄付をしているのは「国連UNHCR協会」と「国境なき医師団日本」の二件。毎月千円ずつ、クレジットカードで自動的に支払われることになっている。手続きはネットショッピングのように簡単だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

預けたお金は、テント、毛布、蚊帳、教科書、医療品などに使われるようだ。

願わくば、最高に可愛い難民の女の子にいちばん暖かい毛布を与えてほしい。いちばん美味しいパンと温かいスープを与えてほしい。オッサンは薄い毛布でよい。オッサンには乾いたパンを与えておけばよい。そのかわり、オッサンにはほんの少しだけ酒を与えてあげて欲しい。 

このような寄付の行為が問題を解消するのかどうなのかはわからない。根本的な解決を、むしろ先延ばしにしているのかもしれない。やり場のない気持ちを解消するサービス(もちろんそのようなものでは決して無いが)に金銭を支払っているのだ、などと言われたら返す言葉は一つも無い。

ただ、今日死ぬはずだった誰かが何かの拍子に間違って生き残り、また明日の朝を迎えることにでもなったとしたならば何も言うことはないのではないか。そんなことは無意味だと、いったい誰が言えようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、いかがでしょうか。行動せずとも誰かを支えている気分になれるのでおすすめです。

月々千円から。

 

 

国連UNHCR協会

http://www.japanforunhcr.org

国境なき医師団日本

http://www.msf.or.jp

(※これはアフィリエイトやそのような類のものではありません)