さこ街浪漫

GO ON A HIGHWAY

品川のはなし

品川駅といって思い浮かべる景色はどんなものだろう。

 

僕はステラボールだろうか。駅の西側、品川プリンスホテルに併設されているイベントホールである。とあるグループのライブでときどきお邪魔している。そのイベントホールを含む施設全体としての名称は「エプソンアクアスタジアム」(ネーミングライツによる)というようだが、ここではイルカショウなども見られるらしい。

 

Wikipedia 情報で恐縮だが、駅の東側はもともと海だったそうだ。国内には“日本で最も海岸に近い”と謳う駅がいくつか存在しているようだが、品川駅もそんな感じだったのだろうか。現在は高層ビルが立ち並んでおり、近未来的な空間になっている。決して大きくはないが飲食店街もあり、居酒屋やカラオケボックスなどもある。街全体が新しい印象を受ける。

 

 

 

 

そんな東側の駅前の一画に、ひっそりと肩を寄せ合うように小さな店が集まる地区がある。新宿の思い出横丁みたいな感じを想像していただければだいたい近い。少し前になるが写真を撮りためていたので残しておく。

 

 

 

狭い。

http://instagram.com/p/tujsxeHNCS/

 

 

 

 

 

狭い。

http://instagram.com/p/tuji6cnNCG/

 

 

 

 

 

とても狭い。

http://instagram.com/p/tujm2gHNCK/

 

 

 

 

 

 

 

スーツ姿の人たちも多い(当たり前か)。

http://instagram.com/p/tujb3CnNB9/

 

 

 

 

 

民家っぽい玄関もあった。

http://instagram.com/p/tuj2wwnNCf/

 

 

 

 

今回はその中の一軒の小料理屋にお邪魔した。女将さんが一人で切り盛りしているようだった。伺うと、ちょっと忘れてしまったがウン十年ここで店をやっているそうだ。地上げなどの話も過去にはあったが、いろいろと話がまとまらないために頓挫したのだとか。やはり忘れてしまったが、その年齢よりも見た目は随分と若い。ちょっとカッコいい感じの女将さんであった。

 

 

 

ハイボールとお通し。最近はビールを極力控える代わりに、これまで飲まなかったハイボールに手を出している。ハイボールやチューハイなどは“好き”なのではなく、“飽きない”というだけの理由で飲んでいる。

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最近食べなくなったニシン。子供の頃はよく食べたものだが最近あまり見かけなくなった気がする。細かい骨は多いが美味しい。あと蒟蒻もいただいた。実家で食べるような料理だが、すっかりこういった家庭料理が好きになってしまった。まぁでも二十歳過ぎた頃からその傾向はあった。

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最近始まったことではないが、どこもかしこも再開発で、どの駅も街も同じような顔をしていることが本当につまらない。「いやいや、まだまだ面白いところはたくさんある」などという言い方もあるかもしれないが、そんな地域がなくなるのも時間の問題だと思う。このまま市場に委ねている限り、駅前の一等地はだいたい居酒屋チェーンか大規模商業施設かそれらに似た何かが占有するだろう。そうやって街の風景は消えてゆくのだろうか。